先日、わたくしはあるお店でこの映像を目撃してしまいました。「男と女」の監督クロード・ルルーシュによって38年前に作られた、本当に一瞬も目が離せない恐るべき映像。たった9分のワンカット映画。最後まで見終り、我に返った時、わたくしの瞳孔は開きっぱなし。体中がガリ汁でじっとりと濡れていました。パリに響き渡るフェラーリV12の咆哮、無数の信号無視、背徳のエクスタシー。さぁ、ここからの9分間、ヘッドホンを耳にして、最後まで是非ご覧くださいませ。(鑑賞中に心臓停止する恐れがあるのでご注意を。)
ちなみに撮影用のフェラーリ275GTB(ルルーシュ監督の車)を運転していたのはレーシングドライバーのモーリス・トランティニアン。公開当時は逮捕を恐れてドライバー名は公表されなかったそうです。しかしルルーシュ監督は逮捕されたらしい… 写真は同型車。ウチのEタイプとちょっと似てる!64年パリショーデビューなので、相当Eタイプのデザインを意識したと思われます。あれだけの快音と走行性能なら、一度乗ってみたいですねー! ちなみに「男と女」の主演ジャン-ルイ・トランティニアンはモーリスの甥だそうです。
パリに詳しい人ならこの映像を見て、だいたいどのあたりを走ったのかわかると思います。チュルイリー公園の脇道に入る所がちょっとドキッとしますね。圧巻はモンマルトル墓地横の坂を駆け上がる所でしょう。あの路地から人が出てきたら…想像するだけで恐ろしいですね。
▼”Rendezvous”の走行ルート地図はこちら。
追記:映像のリンクが切れていたので新しいサイトに張り直しました。2012.9
追記2:クロードルルーシュ監督自ら、撮影はメルセデス450SELで行いエンジン音は後でダビングしたことを明かしました。そのメイキングはこちら。2007.10.8
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