『サラリーマン川柳コンクール』のベスト10が発表されたので見に行ってみました。これはいい!会社で思わず笑ってしまいましたよ!特に笑った作品をここに転記します。
昼食は 妻がセレブで 俺セルフ
片付けろ! 言ってた上司が 片付いた
散髪代 俺は千円 犬一万
その他はこちら▼
http://event.dai-ichi-life.co.jp/senryu/2006_best100.html
もう素晴らしすぎ。ここにも、わたくしが常に言ってる【人をうなずかせる力】がありますねぇ〜!
11位以下が全然面白くないのも面白い(笑) やっぱ票を集めない川柳って、言ってる事は決して間違ってないけど、どこか普通なんだな。そして普通が票を集めないって所は、広告も全く同じだね。
というわけで、なぜ上の3つが面白いのかを、広告を企画する人間として軽く分析するに、ぜんぶサラリーマンの『恨み節』がバックに流れてるんですね。
「セルフ」と「犬一万」の句の裏にあるのは、『がんばって仕事しているのはオレなのになぜ扶養家族の方が贅沢してるんだ〜〜〜妻も、そして犬までも〜〜』という恨み節。ウ・ラ・ミ・ハ・ラ・サ・デ・オ・ク・ベ・キ・カ〜「魔太郎がくる!」by藤子不二雄A in 2006な感じ。人間の根源的な感情のひとつである【恨み】が比較文の中で描かれているのが面白いんだな。
「片付いた上司」にも普段偉そうに言われているというイライラによる【恨み】がある。また偉そうにしている人が失脚するという、平民から見ると嬉しい気分になる【逆転のカタルシス】もある。そして次に片付けられるのは自分かも、という【ブラックユーモア的恐怖】もある。そう考えると3つの中で一番よくできてる句はコレかもね。
恨み節最高!!人間っぽいね!!
しっかし、なぜ面白いのかを、川柳まで分析してるのは明らかに職業病(笑) まぁ仕事の素振りをしている感じなのですが。