私が主宰するD. Geek Lab.という謎の地下組織がありまして、この名前でMaker Faire Tokyoに参加し始めてからもう5年になります。6年めの今年も仲間たちと様々な施策を展示するのですが、私が持っていくのはコレ、STAR☆TABLEです。以下は応募説明文からの引用です。
星の旅人たちに必携のツールが登場!
その名も『スター☆テーブル』
人類未踏の星を探検したい。でもどこの星も岩だらけ。
短期間の滞在のために、いちいち地面を整地するのは面倒…
そんな宇宙開拓士のあなたに贈る究極の作業机、
不整地上でも常に水平を保つ、スペース☆テーブルの登場です。
地面に置いた瞬間、マイクロコンピュータが机の傾きを感知し、
脚部に装着されたリニアアクチュエータを伸縮。机の水平を保ち
ます。もう道具が転げ落ちて苦労することはありません
①宇宙服のままでカンタン操作!
②メインテナンス不要!
③折りたたみ式でコンパクト(予定)!
という内容で、本人はごく真面目に、宇宙時代に向けてこういう商品が発売されるのではないかと思っています。それは2100年頃の話になるような気もしますが…。しかしコレ、河原や山でのキャンプにも使えるし、地震で傾いた家の中でも使えるんですっ!ということで、ここまでの制作の記録など記しておきます。興味無い方はこのあたりで離脱していただいて、はい。
こちらが脚部で伸縮するリニアアクチュエータですね。こういうのは今や日本では作っておらず(多分)秋葉原を探しても無いので、上海の怪しいネットショップに発注をかけました。
中国語でも、書いてあることはわかります。
通電してみると、ちゃんと動きました。
テーブルの脚部として設計されていないリニアアクチュエータをどのように天板に固定するか?これが大きな問題でした。
ハンズで買ったコの字型アングルを切ってもらって配置します。果たしてうまく行くのか、この時点では解決策には至っていません。
アルミくずを撒き散らしながら家の中で穴あけ作業です。電動ドリルもありますが手作業も多く、1ミリ厚のアルミは体力が必要!
なんとかリニアアクチュエータの取り付けに成功しました。
家のリビングに置いてみたら、あれ?なんだか、オシャレ…。展示後は高さ電動調節機能付きテーブルとして働いてもらうことにしました。
続いて電子部分を。心臓部は使い慣れているArduino UNOに決定。右上は結局使わなかった6軸ジャイロセンサ。
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これも中華製のAdafruitコンパチモータードライバ。ICがかなり発熱することがわかったので、ヒートシンクを後付しました。かなり効果的に冷却できていて、ほっ。
見た目重視で、電子回路部は透明の箱に入れることにしました。現物合わせで場所を検討中。
コードの長さなどを調節しつつ、穴を開ける場所などを検討していきます。
ハードウェア部の基本形が完成しました。まだファイナルではありませんが、一通りのものは組み付けてあります。次はやっかいなプログラミングですよ…(まだどうやれば良いかわかってません)。
続く。