さっきまでテリー伊藤プロデュースによる
ビデオポッドキャスティング番組第一弾、
「M系タクシー 第一話」を
購入したばかりの第5世代iPodで鑑賞してました。
何度も大笑いしてしまいました。いや面白くて。
←こちらは第二話の映像
江頭2:50扮するタクシー運転手が
府中刑務所から出所してきた三浦和義を車に乗せて
行き先も決めずに街を山を田舎をふらふらするという
良く言えばロードムーヴィー的、悪く言えば適当でいいかげん、
そしてまさしく昔の深夜放送のちょっとヤバいノリで
話が進行していきます。
途中からはAV女優の「みひろ」も珍道中に参加し…
なんだかあの「SEX、カレー、ロックンロール」を合い言葉に
ロードムーヴィー的エロを追求した
カンパニー松尾によるAVを見ているような気分になったりして。
いやーアレは好きだったなぁ。なんか次に何が起きるかわからなくて。
ま、「みひろ」が出てるにしても、そこまでのエロはありませんが、
予定調和はほぼゼロ。行き当たりばったり。
先に何が起きるかわからない所は全く同じ。
一瞬も飽きさせずに面白がらせてくれる25分。
先着10万ダウンロードまで無料だそうです。
そこから以後は、有料を予定しているらしく。
そのためのビデオpodcastingの課金処理も
お笑いデジタルコンテンツ研究所独自の作業がスタートしたらしい。
それを見ながら、
ここ数日なんとなく思っていた事が
突如確信に至りました。
それが表題の「CMプランナー期は終わった」なのです。
いろんな規制にがんじがらめにされているテレビという媒体は、
30年間続いたメディア王者の位置が次第に危うくなり、
かつて持っていた広告媒体としての魅力を急速に失いつつあります。
しかしテレビ局はまだ、コンテンツを持っているからいい。
第2日本テレビが配信している「進め!電波少年」のアーカイブ映像は有料なのに
ユーザーがちゃんといるそうです。
ちなみに第2日本テレビの責任者はあの土屋さんです。
彼も「有料でも見てもらえるコンテンツの重要性」に気づいています。
先のテリー伊藤氏も
「ちょっと過激でちょっとエロで先が読めなくて面白ければ
自立した有料コンテンツになりうる」と考えているのでしょう。
「お笑いデジタルコンテンツ研究所」はそんな彼の制作会社
「ロコモーション」を含めた三社で設立されています。
そう、面白いコンテンツを作ることができるなら、
今やテレビ局の力がなくとも、
個人に対して強い影響力を発信していくことができるのです。
この点において、テレビ番組制作会社も、
今かなり鼻息が荒くなってきているようです。
そんな世の流れの中、
テレビ局の絶大な力を借りて甘い汁を吸ってきたCMプランナー達っていう存在は
どうなっていくのでしょうか?
わたくしはそんな遠くない未来に「消える」と思っています。
詳しく言うと、CMプランナーがテレビCMだけを作っていれば良かった時代は
早晩終わるのではないでしょうか。
なぜならCMプランナーはテレビという媒体の強さによって生まれてきた職種であり、
そして今、消費者はテレビだけを見ているわけではありません。
もちろんラジオがいまだに力を持つように、
テレビの力がいきなりなくなるわけではありませんが…
ゆっくりと確実に、テレビという媒体は
レガシーメディアになりつつあると思います。
そんな世の流れの中で、
CMプランナー達は2つの方向に行かざるを得なくなるでしょう。
一つは映像による広告配信のメディア地図の変化を敏感に察知し、かつこれまでのような強制的な試聴スタイルCMの効力はいまや地に落ちていることを実感したうえで、新しい広告表現の世界の冒険の旅に出る人々。ここでは15秒や30秒なんていう枠はすでになく、「続きを見たくなるか」「有料でも見たくなるか」という軸が判断基準となるでしょう。これはいままで日本のCM業界が一番サボってきた部分であり、世界の基準から見てもたいへん弱いのですが…しかしそこを目指す人は少ないながらも存在するでしょう。
もう一つは「とはいえやっぱりテレビは強いよ」という世界に居残り、
従来のCMスタイルを貫き通そうとする人々。
これからのメディア変化に合致する広告制作の考え方は前者に違いないと思いますし、
その方向を選択した人々は、
自分達を「CMプランナー」と呼ばれることを良しとしなくなっていくでしょう。
そして後者は、テレビ局でさえ変化し始めた現状をも把握できないまま
瀕死の希少種として細々と暮らしていくことになるでしょう。
そして、ここ10年ほど、隆盛を極めたかに見える「CMプランナー」達は、
静かにその役目を終えていくと思います。。。。
以上のように考えると、自分がこれから進む方向がちょっと見えてきます。
自分に足りない部分、強化せねばならぬ部分がわかります。
なんとなく感じて来た事でしたが、今日はっきりした。
わたくしの敵のひとりは、今日からテリー伊藤ですよ!
彼は予定調和もタブーも無いお笑いに挑戦している!
今はぜんぜんボロ負けですよ!!!
これがAdvertising 2.0ということでしょうか…
すっごい面白い時代が来ました。わードキドキする!
あたらしいエンターテインメントのビジネスチャンスを感じます。
今年のわたくしはさらに加速しますよ!