「ノルウェーには若いエンジニアがたくさんいます。私達は彼らが成長するのが待ち遠しい。Hydro」
これはすごい!ノルウェーの企業がエンジニアリングの興奮と楽しさを子供達に伝えるために作ったCMです。今年の6月に制作されたCMなのでちょっと情報は古いのですが…。このフィルム、僕は大好きです。まずは放課後の時間帯にMTVと民放でオンエアして子供達にリーチ、そして夜半に再び民放でオンエアして両親にリーチさせたそうで。クライアントのブランディング担当者は「エンジニアはかっこいいんだという事を伝えたかったんです」と言ってます。そうです。エンジニアはかっこいいんですよ。僕の中学校の時の夢はエンジニアになることでしたから…。そういう子供ってこの国では、いまでも「オタク」の一言で女の子から敬遠されてるのでしょうか。それじゃいかんのですよドン!(机を叩く) ところでこの広告的アプローチは日立の「つくろう」キャンペーンに近いと思うのですが、このノルウェーの広告の方が無邪気なエンジニアリング的興奮が伝わりますね。僕もいまでも電子回路を作ってスイッチをオンして動いた時はやっぱり興奮しますからねー。それは広告をあらかじめワークするように設計しておいて、オンエア・掲載という「スイッチ」を押して予定通りの結果が出た時の興奮と似てるかも。
また世界観としてはソニーのラチェット&クランクのCMにも似てますね。CMアイデアカテゴリは「ありえない映像をリアルに作る」「マニアになる」「目撃する」「誇張する」とします。
ちなみに下は上の「トレイン」篇と同時に作られた別バージョン。お父さんの車がえらいことになってます。
Client: Hydro
Title: Train
Agency: DDB, Oslo
Production Company: Motion Blur, Oslo
Director: Roenberg