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アメリクエスト抵当会社 / 企業 / 「どっきりディナー」


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“Surprise Dinner”

by DDB Los Angeles

for Ameriquest Mortgage Company






【CMストーリー】

仕事を終えて帰宅したサラリーマン風の男。出迎えに来た猫に挨拶した後、

いそいそとテーブルを何やらロマンティックな雰囲気にセッティング。

夕食の用意としてパンを切ったりしている時…

猫がスパゲッティトマトソースを床にぶちまけてしまった!

ああ、床が真っ赤に!そこに妻が帰って来て…

【コピー】

早すぎる判断は禁物です。私達は違います。

 「アメリクェスト抵当会社は、誇りを持ってNFLを応援します。」

【CMアイデアカテゴリーと解説】

置き換える・例える+思いこませる+間違う

昨日に引き続き、アメリクエスト抵当会社のCM、TVC009の別バージョンです。「早すぎた判断によって引き起こされた、とりかえしのつかないひどい事件」を、旦那が猫を殺してしまった、と妻が間違って思いこむストーリーに仕上げています。Ad Meterでは009には及びませんが、堂々の8位です。この2本のオンエアに5億以上かけたこの会社は、充分モトをとったと言えるでしょうたぶん(笑)



こちらのCMも全体がうまく構成されています。まずCMが始まってから4秒後にはストーリーの中心となる猫が出てきてます。そしてさも自然な風を装いつつ、カメラは猫の動きを追っていきます。前半に猫の存在を感じさせた後は、カメラは男の行動や性格を描いていきます。テーブルに花、料理の用意などのシーンで、彼が几帳面で、かつこの日が特別な日であることを感じさせています。

さて視聴者に対する罠は揃いました。猫、赤いスパゲティソース、ナイフ。そこで猫が事件を起こし、最後の男のポーズに至るまでがたたみ掛けるように進行します。

それはまるで、前半がジェットコースターのコースを登るようなゆっくりした展開で、後半が一気に落下していくような感覚といえるでしょう。よくできたサスペンスのセオリーですね。

ところで僕も猫が出演するCMを手がけたことがあります。だからわかるのですが、サラッとスマートに作られた印象のあるこのCM、さぞ裏は大変だったと思われます。猫がソースパンを倒すところなんて、1回2回で成功したとは思えない(笑)僕の場合、1日にホント3カットしか撮れない日もあったんですから… あの時の猫たちも、このCMの猫も、お疲れ様!

以下は昨日と同じ内容となっています。

【予測されるアドアイデア】

アメリクェストじゃないと、判断を急ぎすぎて、顧客に不利な結論を出してしまう。

【アイデアから表現まで】

1: アメリクェストは顧客のためにじっくり審査する。

2: 他の会社は早い審査・判断で、顧客に不利な結論を出してしまう。



3: 普段から人は、早すぎる判断を下されて、ひどい目に会うことがある。

                      
(置き換える・例える)

4: その早すぎる判断は、見間違い、誤解から生じると面白い。(間違う)

5: 不利な結論が出るのが当然に見える自然なストーリーを考える。

                    登場人物に(思いこませる)

【追記】

ええと、この「どっきりディナー」

昨年のアドフェストで受賞したタイのCMと内容がほぼ同一ですね。

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Surprise Dinner” (30″)

client : Ameriquest Mortgage Company

agency : DDB Los Angeles

director: Craig Gillespie

country :United States

year :2005

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