20代の頃読んだファッション雑誌の中に『買ってから24年履き続けている靴』という記事があって、それは特殊な高級靴の話だろうと思ってたんですけど、自分の靴がその期間を超えていくとは思わなんだ。
英国クラークスのチャッカーブーツ、1987年製。20歳の頃に購入。
その当時、北アフリカのサハラ砂漠に冒険旅行に出かけまして、この靴は旅の友として選びました。砂漠の靴と言えばデザートブーツ、デザートブーツといえばクラークスという事で、旅立ち前に渋谷のクラークスを訪問。
しかしクラークス製デザートブーツのソールは上写真のようにラバー製がデフォルトなのです。それも特徴的で良いなと思ってたのですが、店員さんに「陽に焼けた砂漠の上だとラバーは溶けるかも」と恐ろしい事を言われ、ラバーではないソールのものを選びました。結果的に購入した靴はステッチダウン製法ではなく、正確にはデザートブーツではありません。値段は2万5千円位だったかな。
砂漠では良く働いてくれました。ショートだけど深めのブーツなので砂が入らないのはホント助かった。さすが出自はデザートブーツ。
それ以来靴底は2回張り替えてます。最後に張り替えたのは今年。ちょっとゴツい感じにしてみました。最初の素材は確か革底だったかなぁ。忘れちゃった。
靴底を張り替えてシャキッとしたので、すり減って穴があいてきた踵の内側に補強用の革を貼り付け、同時にステッチも一部補強。表革の深いシワ裏にはパッチをあてました。これでかなり若返った!どれも外からは見えない部分だけど、大事なのです。
若返り記念に行きつけの靴磨き屋さんshoeshine waltzで磨きを入れていただき、ギラギラっと、かなり凄みがある輝きになりますた。これだけ靴が頑張ってるんだから、中身の人間も頑張んなくちゃ。
そんなに高い部類の靴でもないし、10年ぐらい履いてなかった時期もあったんですが、見事に27年間持ってくれてます。さっすがイギリス製。この先まだまだ付き合っていけそうです。
▼サフィールはshoeshine waltzさんが使ってる靴クリームなのです。色の種類も沢山。