【CMストーリー】
音楽に合わせて、生まれては消えていくチョコレート色の泡たち。やがて幾重にも重なったストリングスが聞こえてくると、それらの泡がチョコを味わう女性の顔に変化していく。。。
【コピー】
さらにクリーミーになった「エアロ」
泡が溶ける感触を感じたことがありますか?
【CMアイデアカテゴリーと解説】
説明する
日本でも発売されてるネスレのエアロのCMをご紹介。エアロの日本でのCM展開はけっこう若者向けな印象があったのですが、イギリス版のCMはぐっと大人調。とても品質が高いアニメーションとゴージャスな音楽の組み合わせがとても気持ちよく、エアインチョコの豊かな味わいがダイレクトに伝わって来ます。
特に、この個性的なアニメーションが印象的ですね。日本はアニメ大国として知られていますが、それはセルアニメーションに限ってのこと。イギリスだって、広い意味でのアニメーション制作にとても強い国なのです。
たとえばアードマンスタジオ。ここからは「ウォレスとグルミット」などの良質なストップモーションアニメが生まれてきています。(おまけ:ウォレスとグルミットの最新作予告編)
そして、このCMを制作したアニメーションスタジオは、Passion Pictures。僕も数年前に一度仕事をしたことがあります。それは「Renault Twingo」CMの日本向けアダプテーション(※)作業でしたよ…
当時はロンドン市内の小さなスタジオで、1Fは事務所、2Fには手書きアニメーション用のライトボックスが並んでいました。今はきっと大きくなってると思います。是非Passion Picturesの作品群もご覧ください。今日は日曜日ですし…☆ Loardingの絵なんて笑えますよ!!
制作プロダクションはMTVのスタッフ達が独立して作ったPSYOP(サイヨップ)。ここの作品群も、かなりセンス良さげです。
音楽はヘンリ・マンシーニ作曲の「A Slow Hot Wind」ストリングスの甘い調べがオシャレ気分を盛り上げてます。というか個人的に大好きなんです。ヘンリ・マンシーニの曲が。
味わいを音楽と共に映像で説明する、ということでグルーヴ+説明するというアイデアカテゴリーにしましたが、「映像化する」という新カテゴリーを作りたくなりました〜。。
※アダプテーション:海外で作られたCMを日本向けに再編集して仕上げること。なんのアイデアも必要とせず、自分で作った!と胸を張って言えないので日本のクリエーティブスタッフにとってかなり悲しい作業となる。
“Bubble Girl” (30″)
client : Nestlé
agency : Lowe London
year :2005