今年のGWに僕がレーザーテルミンを自作したのをブログ読者の方はご記憶だと思いますが、友人である作曲家の中野カリンさんがこのレーザーテルミンを是非見たいという事で、カリンさんのスタジオが新しくなったのを機に友人たちと遊びに行って来ました。
上の小さなテーブルに載っているのがレーザーテルミン一式ですね。細長い棒がレーザーと距離計センサ、四角い黒箱の中のArduinoがMacBookProにインストールしたソフトウェアシンセサイザをドライブしてます。
YouTubeにアップされてた、阿部さんが演奏されてるプッチーニの「私のお父さん」がとっても素敵だったので、私がそれにピアノの伴奏をつけさせて頂いたんですね。で、今回ウチのスタジオで、そのピアノに合わせてテルミンを演奏して下さったのでした。お酒とちょっとしたおつまみを用意しておいたので、みんな寛ぎモードで飲んだり、食べたり、弾いたり、聴いたり・・・と楽しく過ごしました。あーーーーーなんて幸せな時間なのだ!(カリンさんのブログより)
そんなひとときを過ごしたわけですが、当日の話はカリンさんのブログに詳しいのでそちらに譲るとして、ここではカリンさんのスタジオと音楽について書くことにします。(演奏の結果もこの後に!)
さて作曲家の音楽スタジオという事で、大きな録音コンソールがあるメカメカしたスタジオを想像していましたが、全くそうではありませんでした。機材らしい機材といえば音楽用に作られた64ビットのPCワークステーションと演奏用のシンセサイザーが一つ、あとは音声の入出力用ADコンバータぐらいで非常にスッキリとした構成。
最近の音楽機材はシンセサイザーもミキサーもソフトウェア製に置き換えられて、全てがPCのHDの中に入っちゃってるんですね。この見た目シンプルなシステムから日々素晴らしい音楽が生まれているのです。
たとえばちょっと前の作品ですが、アルス・エレクトロニカ・フェスティバル2008」のコンピュータ・アニメーション/ビジュアル・エフェクト部門で、”Award of Distinction”(準グランプリ)を受賞した「KUDAN」の音楽を担当されています。これを観ればカリンさんの音楽の凄さがわかるでしょう。
ユニバーサル・スタジオのクリスマスサイトの音楽も彼女の作品です。CMの仕事も増えてるそうですよ。 恐るべき才能を持った中野カリンさんの今後に注目です!
ではカリンさんのスタジオで録音したレーザーテルミンの演奏をどうぞ。ブログ読者の皆さんに贈る年末のプレゼントということで……練習不足で音程がヨタっててすみません。(汗)