TVC021:
“Fence”
by Spike DDB
for PepsiCo
(最初に別のCMが流れます)
【CMストーリー】
空き地で野球してる子供達。ボールが壁を超えて隣の家に入ってしまう。「あぁ、やっちゃった…この壁超えていっちゃったものって一つも戻ってこないんだよなぁ」。それを見てた女の子が言う。「みんな大好きなポテトチップス、『レイズ』を投げてみたら?」「よし、やってみよう」そして戻ってきたのは…
【コピー】
レイズ、アメリカが好きなポテトチップ。
【CMアイデアカテゴリーと解説】
意外な利用方法+誇張する+繰り返す
さて、こちらもスーパーボウルでオンエアされたCMです。なんと最後に出てきたのはMCハマーですよ…これには僕ものけぞりました。しかも今や「OUT」だということで、子供達に投げ返されてしまいます。MCハマー的には超自虐出演ですね。ところで誰が出演を口説いたのでしょうか、と思ってスタッフを見ると、監督はスパイク・リーでした! そうですね、これを撮れるのは彼ぐらいしかいませんよね… 最近スパイク・リーはオレンジというIT会社のCMにも出演してました。
【予測されるアドアイデア】
みんなが大好きなレイズがあれば、怒っている人の機嫌も良くなる。
【アイデアから表現まで】
このCMはこれまで紹介してきたような「最後に商品が謎解きの役目を果たす構造」ではなく、
「まず最初に商品ベネフィットを伝えてしまい、それをきっかけにしてどんどんストーリーが展開していく」
という構造になってます。
当然最初に何のCMかがバレちゃうわけで、この構造の場合、
後半は何かフッきれたようなバカバカしい展開になることが多いですね。
1: レイズはみんなが大好きなポテトチップだ。
2: レイズがあれば怒っている人も機嫌を直してしまう。
3: たとえばボールが飛びこんできた家の人の機嫌も直してしまう。(意外な利用方法)
4:その家の人はさらに機嫌がよくなって、
昔飛び込んでいったパパの72年式インパラも戻ってきてしまう。(誇張する)
5:80年代のヒーロー、MCハマーも戻ってきてしまう。 (繰り返す)
6: MCハマーはもう不要なので、子供達に投げ返されてしまう。
ではまた次回!
“Fence”(30sec.)
client: PepsiCo
agency: Spike DDB
director: Spike Lee
country :United States
year :2005