巷ではiPadを購入された方が次々と登場していますが、購入後には様々な周辺機器が欲しくなってくるもの。その中でもスタイラスペンの需要が高まっているように思います。僕も欲しいと思っていましたが、アマゾンなどを見てみると市販されているスタイラスの評判がすこぶる悪い。しかし自作するにもiPadのタッチスクリーンはiPhoneと同じ静電容量方式であり、ペン先には特殊な通電機能が必要。
どうしたものかと思っていたところ、MakeのPodcastでこんな映像を見てしまい、自作魂に火がついてしましました。やがて完成したのが上のスタイラスペンです。使い心地は最高。反応の遅れなど微塵もありません。
以下に完成までのいきさつを記します。
MakeのPodcast映像はコレですね。まずはこの説明ビデオを見て最初のスタイラスを作ってみました。
しかし出来上がったスタイラスの反応はいまひとつ。スポンジを画面に押し付けないと反応しない事もしばしば。原因は導通スポンジの抵抗値が高すぎるからではないか?と考え、手元にあった導電糸を使ってスポンジのペン先に様々な方向に縫いつけてみました。すると予想通り素晴らしい反応が返って来るではありませんか。満足できる試作品の完成!
…ですが、スポンジはスポンジ。絵を描いたりしているうちに少しずつ崩れて来ます。そのたびにペンを作り直すのは大仕事。そこで「導電糸だけでペン先を作れないか」と考えました。
ここで問題となるのが「糸だけでペン先を作る方法」です。当然ググッてもそんな方法はない。これは困ったと悩んでいると友人から「リリアン編みして裏返しにすれば良いのではないか」という素晴らしいアイデアが! 早速リリアンセットを購入。
人生初のリリアン編み。と同時にたぶん世界初の導電糸リリアン編み。慣れない手つきで編み始めます。この歳になってリリアン編みするとは思わなんだ。
ある程度まで進んだ所でボールペンの心棒を入れ、裏返しに。なんかいい感じ!
編んだペン先を心棒と共にペン軸に挿入。
余らせた糸をゴムグリップの溝に合わせて巻きつける。瞬間接着剤など用いて固定。
完成しました!素晴らしい!カッコいい!
しかしここで問題が。なんとこのペンがタッチパネルに反応しなかったんです。
ペン先を編んだ半球状にしているので指先と同じように反応すると思っていたのですが、パネルに点で接していると思われているらしく、全く反応しません。ここまでがんばったのにトホホ…。
そこで心棒を抜いてみました。先のリリアン部は半分脱いだ靴下のようにぶらぶらしています。試しにそれをタッチパネルに押し当ててみると…反応した!
そのぶらぶら部分をピンセットでペン軸に押し込んだのが上の写真。見た目はアレですが、これでペンとしてきっちりワークしているので、完成です!
以後、このスタイラスペンを使って絵を描くなど活用していますが…
…このエントリを書いている途中で、この自作スタイラスよりもっと簡単で格好の良い自作スタイラスのYoutube映像を発見。芯ホルダーを使うという手があったか!素晴らしくエレガントでブリリアントな解決方法なのでここに掲載します。Awesome!
※追記:芯ホルダーでの自作、やってみましたがうまく作動しませんでした。
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