TVC046:
“La mode vit plus fort (Fashion is alive)”
by Aubert Storch Associés Creation
for Galeries Lafayette
【CMストーリー】
きらびやかなドレスを身にまとい、トラック上を懸命に走るファッションモデル達。彼女たちが目指す先は…
【コピー】
ギャルリ・ラファイエット。ファッションは死なない。
【CMアイデアカテゴリーと解説】
置き換える・例える+説明する
フランスの有名デパート、ギャルリ・ラファイエットのCMです。監督はジャン=ポール・グード。シャネルのエゴイストや、ヴァネッサ・パラディが出演したココのCMがよく知られています。最近名前を聞かないと思ってたら、なんだか懐かし感いっぱいのこんなCMを作ってましたよ!
ギャルリ・ラファイエットは、日本でいえば西武百貨店みたいな感じですね。歴史ある高級デパートで、僕もパリに行く時はちょこっとのぞきに行ったりします。セールの時はメトロの駅に大きなポスターが貼られます。それがまたいい感じのウィットにあふれてて、センスがいいんです。サイトのトップの女性だって、水着を体に乗せてるだけのオールヌードです!
CMのテーマ、「Fashion is alive」ですが、ファッションは死なないと訳してみました… 映像からは「時代の中で勝ち抜いたブランドだけがモードとして存在できる」「そんなモードがギャルリ・ラファイエットにはある」などのメッセージが読み取れます。
ファッションには勝ち抜き戦という側面がある、という事実をトラックの走者に置き換え、ファッションの本質について説明しています。
重要なのは、このCMはどの百貨店でも作ることができた、ということ。メッセージの中に百貨店として差別化されるような情報はなく、「本質的なこと」を語っているだけす。しかし、この本質的なことを、ジャン=ポール・グードというカリスマ監督を起用して語らせている。その表現戦略こそが、話題になり、イメージが差別化されるポイントなんですね。
てか正直センスがちょっと古い感じがしますが…わざと80年代のイメージにしてるのかも?
撮影はジェラルド・シュテリンさん。ジャン=ポールが、そしてリュック・ベッソンがCM撮影の時に必ず指定するカメラマン。僕も一度仕事をしたことがあります。静かで寡黙ですが、とても素敵な人です。
そしてMac GuffはパリのCG会社。ヤン・クーネン監督の「ドーベルマン」や短編「赤ずきんちゃん」などの特殊効果が有名です。
なんて話を書いていたらまたパリに行きたくなってきましたよ…
“La mode vit plus fort (Fashion is alive)” (45″)
Advertising agency: Aubert Storch Associés Creation
Director: Jean-Paul Goude
D.O.P: Gérard Stérin
SFX: Mac Guff
Sound design: Michel Hardy