わたくしが初めて買ったLPは『交響組曲 宇宙戦艦ヤマト』でした。時は1976年、劇場版『宇宙戦艦ヤマト』が公開される前年のこと。日本中に大ヤマトブームが到来し、TVでは毎日のようにささきいさお氏が『宇宙戦艦ヤマトのテーマ』と『真っ赤なスカーフ』を歌っていました。そんなある日、白いスーツでキメたささきいさお氏の後ろで指揮棒を振っていた男性が、「こんなレコードを出しました。みなさんよろしく」と『交響組曲 宇宙戦艦ヤマト』を紹介していました。見慣れないジャケットデザイン、松本零二氏が描く『スターシャ』の妖艶なまなざし、そしてオトナな雰囲気を漂わせる優雅な『Symphonic Suite Yamato』の書体。なになになになに、そそそそんなモノがあるのか。こここここれは手に入れなくては。そう思った小学4年生のガリはソッコーで親父にねだったのでした。早速レコードを家に持ち帰り、わくわくしながら針を落とす… 間をおいて親父自慢の4チャンネルスピーカからあふれ出た、詩情に満ちた世界観。初めて感じるストリングスの厚み。強いドラマ性を帯びた交響楽の魔力。その瞬間ガリ少年の心は2199年の宇宙に旅立ち、遊星爆弾が降り注ぐ地球を見下ろしていたのでした。まさに記念すべきガリ☆シンフォニー初日。ガリ少年はその日を境にして、クラシック音楽の世界に少しずつ傾倒していったのでした… このレコードを紹介していた指揮者が、先日の21日に虚血性心不全で亡くなった作曲家の宮川泰さんであったことは言うまでもありません。
わたくしに音楽の扉を開いていただいた宮川さんに感謝してます。
白ではなく、真っ赤なスカーフでお送りしましょう。ご冥福をお祈りいたします。
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ヤマトの音楽はここから始まった
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