TVC068:
“Choir”
by Wieden + Kennedy London
for Honda UK
ビデオポッドキャスティングのネタを探してたらこんなCMを見つけました。
1月にはウェブ上で公開されていたようなので知ってる人も多いかも知れませんが…
普通の映像に、いままでに聞いたことのない新鮮な音で新しさを加えている。
CMの中の要素を、ひとつ普通じゃなくするだけでCMアイデアが成立するという
好例です。公開から2週間で100万回再生されたというのも頷けます。
このCMなら、TVで数回しかオンエアしなくても、
あるいはTVでオンエアしなくても他のメディアで紹介される可能性が高い。
おおきな話題を作り出し、ウェブサイトの集客力を高めることにも成功している。
このCMについて、ワイデンアンドケネディのクリエーティブディレクターはこう解説しています。
「新しいシビックには運転のフィーリングの全てが備わっています。一方、音楽とはフィーリングこそが全てです。だからこそ我々は、聖歌隊が運転を『歌う』ことが、人間の感情を驚くほど強く高ぶらせるだろう、と考えました。このCMが目指したのは、大きな音や、速そうな音や、パワーを感じる音を活用するだけではなく、もっと些細な音、すなわちパワーウィンドウが締まる音や、ボールペンが転がる音などによって、運転というヒューマンな体験の新しい表現方法を発見することでした。この感覚は今まで誰も語ってきませんでしたが、誰もが普段感じている事なんです。」ガリ意訳 UKの自動車サイトより
このコメントには『うなずく力』がありますね。
聖歌隊は60人。120秒タイプからオンエアし始め、その後60秒、40秒と短縮版が放送されました。インターネットでも同時にキャンペーンのサポートが開始され、プリント媒体では全国紙と自動車関係の雑誌などに広告が掲載されました。撮影はスペインとイギリスの両方で行われています。
ビデオポッドキャスティング用の映像については
iTunesで検索すれば出てきます。
ホンダUKのシビックサイトからもDLできます。
【CMアイデアカテゴリー】
立派な状況の中でくだらない事をする+説明する+なりきる
“Choir” (120″,60″,40″)
client : Honda UK
agency : Wieden + Kennedy London
creative director : Kim Papworth
director : Antoine Bardou-Jacquet at Partizan
Market :UK
year :2006