今年観た映画は43本。その中から恒例のベスト10を発表します。昨年観た映画は54本だったのでかなり減ってしまったのですが、これは後述するブレイキング・バッドや半沢直樹などのテレビシリーズにハマッてしまったのが原因です。また例年同様、ベスト10には僕が初見だった2012年以前の映画も含まれます。個人ブログにつき勝手をご了承いただきたく。ちなみに昨年のベスト10はこちら。
10位
レ・ミゼラブル Les Misérables(2012)
レミゼ良かったですね。大ヒットしたので皆さんもご覧になったのでは。ネタバレになっちゃいますが、最後の思い出の人々が現れるシーン、あれは原作にもあったのか、演出なのか。さらば宇宙戦艦ヤマトのラストにも似た感じのシーンがあるんですけれども。原作読んでないのでわからないんです…
9位
エリジウム Elysium(2013)
第9地区のニールブロムカンプ監督による、ディストピアのリアルで容赦ない描きぶりがいつもながら素晴らしいです。あんな未来は絶対嫌だ。でもGoogleもボストン・ダイナミクスを買ったし、残念ながらきっと来るんじゃないでしょうか。プロダクションデザインが気に入ってビジュアルガイドを購入しました。
8位
アウトレイジビヨンド Outrage Beyond(2012)
相変わらずの濃密感。いつ誰が死ぬのか判らない。観た後ドッと疲れます。でも世界で大人気。3あるかな?
7位
裏切りのサーカス Tinker Tailor Soldier Spy(2011)
僕の大好きなゲイリー・オールドマンが、知的で寡黙なスパイを演じています。かなり地味な展開なんですけど、犯人が見えてくるとゾワゾワ来る感覚がいい。時制が行きつ戻りつなので、話の進行を初見で追うのはかなり難しい。でもそこもまたいいんです。
6位
最強のふたり The Intouchables(2011) 29日
頸髄損傷で体が不自由な富豪と、その介護人となった貧困層の移民の若者との交流を描いたドラマ(wikiより)。実話を元にしたストーリーですが、映画で描かれるキャラクターの造形がいいんです。笑って泣けます。こういうのを描くのはフランス人が上手い。
5位
鍵泥棒のメソッド Key of Life(2012)
映画というよりは演劇的。タイミングが良い。脚本の構成が良い。無駄なセリフを吐く人が一切いない。時間の配分も良い。最後の軽いオチも良い。そして面白い!内田けんじ監督、素晴らしいセンスです。ぜひ仕事したい。
4位
風立ちぬ The Wind Rises(2013)
宮﨑駿監督がリアルを描いた初めての映画と紹介されてますが、実際は完全にファンタジーの映画。寡黙で優秀な技術者がモテる話はウケるんですね。実際はそんな事ほとんどないと思うんですけど。好きなのは子供時代の主人公が屋根から飛び立つシーンと古いイタリア映画のようなテーマソング。泣けます
3位
パシフィック・リム Pacific Rim(2013) 11日・17日
巨大過ぎるロボットの質量感が素晴らしい。タンカーで怪獣を撃破するシーンで泣けました。カイジュウ・イェーガーというコトバは怪獣映画へのオマージュである、という話も好きなんです。ジェダイと時代劇の関係みたいに。
2位
ハンガーゲーム The Hunger Games(2012)
限定された色使い。抑制の効いたアートディレクション。丁寧に描かれる個々人のモチベーション。見始めはコレ面白くなるんかなぁと懐疑的に観ていましたが、そこは素晴らしい脚本と演出。最後には「わかってるよなぁぁぁ」と唸ってしまいました。続編に大期待。
1位
ゼロ・グラビティ Gravity(2013)
異常に完成度の高い、宇宙パニック映画。アトラクション映画の真骨頂だと思います。3回見ちゃいました。宇宙ではあなたの悲鳴は誰にも聞こえない。スピンアウト映像のエントリも書きましたよ。
番外
天才マックスの世界 Rushmore(1998)
1998年と古いのですが。大好きなウェス・アンダーソンの初めての長編映画。美しいアートディレクションの中で描かれる、生々しい傷。名作。オススメです。ただし隠れた名作の常として、DVDは絶版。でもhuluで見れます。
番番外
ブレイキング・バッド Breaking Bad(2008-)
これ見てる人少ないんですけど、最高なんです。まだ未完のアメリカ製TVシリーズですが、お伝えしたくて番番外に入れました。真面目で善良な先生が悪の道に突き進む。ヒリヒリする展開。呼吸困難に陥ります。刺激に飢えてる方、ぜひ。
来年が来ちゃうのでまた!本ブログ、今年もありがとうございました!