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ゴジラ予告編の音楽がアレな件について


先日新作映画ゴジラgodzillaの予告編が公開になりまして、ほんの数日で1000万回を超える再生数となってるんです。もう大ヒット確実じゃないですか。素晴らしすぎます。

でも、そのバックに聞こえる楽曲が、マニアだけにしか響かない、あの映画に使われた、アレなんですよ。

まずはトレーラーをご覧ください。


シビれる映像です。チラ見せここに極まれり。実に期待を盛り上げてくれます。ていうかデカ過ぎるよ、ゴジラ。

ところで音楽の事わかりました?

このゴジラ予告編のバックで流れているとっても不安を感じさせるコーラスは、現代音楽家リゲティLigeti György Sándorの作曲によるレクイエムRequiemから、『キリエKyrie』と呼ばれる曲です。キリエはラテン語で『主よ』を意味します。

えっ、まだわかりませんか?

実はこの楽曲、名作SF映画『2001年宇宙の旅 2001 A Space Odyssey』で使われたことで有名なのです。人類に知性を与えた『創造主の使い』としての存在、モノリスmonolithを象徴する楽曲で、映画の中でも数回使われていました。

この特徴的な楽曲が予告編に使われた事で、製作陣がゴジラを単なる怪獣ではなく『世に裁きを与える主の使いである』と観客に思わせようとしている事がわかります。実にキリスト教的ですね。

そういえばゴジラの英題名は昔からgodzillaでした。最初の3文字はなんでしょう?

さて、この『キリエ』がゴジラの本編で使われるかどうかは、公開の時まで皆さんちょっと覚えておいても良いかもしれません。僕は本編には使われない方に賭けます。予告編を盛り上げるために、実際のサウンドトラックとは関係ない曲を使う事ってありがちなんですよ。

えっ、ソースを見せろって? じゃぁこれをどうぞ。

上は映画『ザ・ビーチ』のトレイラーで、ここで使われているのは皆さんご存知のMobyによるPorcelainですね。でも本編でPorcelainは全く使われておりません。ガリ確認済みです。

というわけで今日も無駄な知識にお付き合い頂き、誠にありがとうございました。

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