TVC052:
“Scarecrow”
by DDB London
for Weetabix
【CMストーリー】
ある所に一人のかかしがいた。しかし彼はカラスを追い立てることができず、農場を追われてしまった。そんな彼をある農夫が引き受けて…
【コピー】
昔々、ある所に一人のかかしがいた。
しかし彼はカラスの来襲に耐えられなかった…
やがてかかしは家を追われ、道に迷い…
そんな彼を拾った男がいた。
自然のままの穀物畑を持つ農夫だった。
(中略・というか聞き取れず…)
ある日、かかしはふたたび
カラスを怖がらせることができた!
ウィータビックスの印があるところのすべてに、
穀物の滋養がたっぷりと含まれています。
ウィータビックス、あなたは何から出来ていますか?
【CMアイデアカテゴリーと解説】
意外な利用方法+擬人化する
穀物からできているシリアル食品、ウィータビックスのCMです。
全体が、なんとなくティム・バートン調ですごく素敵です。という僕は、ナイトメアー・ビフォア・クリスマスが大好きなんですよ…
かかしの顔が、どうにもグロテスク。でも目はとても純真そうで、傷つきやすそうで、なんだか人ごとに思えなくなって来ます。そんな彼を見つめる心の優しそうな農夫…
前半の「悪」のイメージから後半の「善」のイメージへの転換が、商品特性の伝達にも貢献しています。暗い、曇った空から、まばゆいばかりの光にあふれた世界へ。その移り変わりに注目です!
人に食べさせるのではなく、栄養が足りなくてやる気を無くしたかかしを擬人化し、彼に商品の原料を食べさせています(意外な利用方法)。と同時に、農夫は商品を食べてるんですよね…上手い!
美しい絵本を見ているような優雅な気分にさせてくれます。アホアホしいCMも好きだけど、こういうどこか夢のようなストーリーも素敵ですよね。
そして夢のようなストーリーには、夢を支えるセンスとテクノロジーと完成度が必要です。これまた、ポストプロダクションはThe Millですよ…
決めた。近く絶対The Millと仕事します!
【予測されるアドアイデア】
元気を出すためには、穀物の滋養が必要だ。それが人間でなくても。
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“Scarecrow” (60″)
client : Weetabix
agency : DDB London
director: Blue Source
Post Production: The Mill
Shoot Supervision: Chris Knight & Satoko Iinuma
Market :UK
year :2005
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